イラストや絵を使ってオリジナルグッズを作ろう!
自分で描いたイラストで、オリジナルグッズを作ってみませんか? 家庭用プリンターやコンビニなどで作れる身近なものから、印刷所に入稿するものなど、幅広いグッズ作り。簡単に作れるグッズは?どんな商品が人気なの?などオリジナルグッズ作りの世界の一部をご紹介します!
目次
オリジナルグッズって?
雑貨屋さんやインテリアショップ、コンビニ商品のノベルティなど、イラストを使用したグッズを目にする機会は多いですよね。
イラストや造形の魅力に惹かれて、思わず手を伸ばしてしまう事もあるのではないでしょうか。
これらの商品は何百個~など、大量生産されるものがほとんどですが、たとえば個人でも、少ない注文数でお店で売っているようなグッズを作ることができるんです。
憧れの作家さんが作っているような素敵なグッズを、自分のイラストで制作してみませんか?
ご注意ください
オリジナルグッズを作る際は、「自分で描いた作品」を使用しましょう。
また、著作権・肖像権など、他者の権利を侵害するおそれのある作品はグッズにできません。
自分で作る?それとも、業者に依頼する?
自宅にプリンターがある場合は、ポストカードやポスター、しおりなど、主に紙のグッズを印刷して作る事ができます。
他にも、印刷できるプラバンや、印刷したものを布に転写できるシートなども販売されているため、紙物以外の印刷グッズを作ることもできます。
これらは、画材屋やパソコン用品売り場、100円均一などでも販売されています。
印刷用の紙やシートは、家庭用プリンターで使われている「インクジェットプリンター」対応のものと、コンビニやオフィスなどにある「レーザープリンター」対応のものがあるので、購入する際は商品の表記に注意しましよう。
また、最近ではコンビニのマルチコピー機で同人誌やポストカード、シールなどの印刷もできます。ぜひチェックしてみてください。
セブンイレブン:http://www.doujinshi-print.com/
ただ、自分の手では作れないものを作ってみたい! そんな方は、グッズ制作を依頼できる業者にお願いしてみましょう。
業者に依頼する場合は、印刷用のデータを作って送ります(=入稿)。
入稿にはいくつか決まったルールがありますが、注意事項をしっかり読んで理解すれば、誰でも素敵なオリジナルグッズを作ることができます。
作るのが安くて簡単なオリジナルグッズは?
少ない数で、リーズナブルで、比較的注文が難しくないオリジナルグッズ代表格は、缶バッジです。
丸、四角、三角、角丸長方形、楕円……など、豊富な形が取り揃えられていて、ハートや星、猫の顔のようなフォルムの缶バッジも登場しています。
サイズの大小、ピンの種類、ホログラム加工など、バリエーション豊かで、自分の好みの形やサイズを選べるのも、缶バッジの魅力のひとつです。
入稿する際にはテンプレートを使用します。依頼する会社で独自のものが用意されている場合は、そのテンプレートを使いましょう。
多くのテンプレートには、大きい枠(塗り足し線)と少し小さい枠(仕上がり線)があります。
顔や文字など、大事な要素はかならず内側の枠に収め、絵柄を外枠まで配置するとミスなく缶バッジを作れます。
どんなオリジナルグッズが流行っているの?
アクリルグッズ
キャラクターや、デザインに沿って様々な形にカットされたアクリルグッズ。
オプションの金具を付ければ、お店で売っているグッズのような高級感が出るのも魅力です。
透明な印刷と不透明の白打ち印刷を活かせるのが、クリア素材グッズの特徴です。
透かせてきらきらさせたい部分は白版を抜いたり、逆に髪の毛や装飾などの細かい部分を作って、白版の造形の美しさを立たせる事もできます。
▼メロンソーダ部分は透かしてキラキラに。氷、アイス、ストローは不透明に…など、工夫できます。
全体の形を決める「カットライン」は、イラストに沿わせる、またはハートや動物型にするなど、自分で好みのフォルムを指定できます。
会社によっても違いますが、くり抜き加工、穴開け加工、チャーム印刷やアクリルスタンドの台座印刷などのオプション加工も充実しています。
部屋に飾ったり鞄につけたり、出かけた先で一緒に写真に収めたり、思い出を一緒にできるのもアクリルグッズの良いところですね。
マスキングテープ
実用的でありながら素敵な柄で可愛さ満点。コレクト欲がそそられる大人気雑貨・マスキングテープもなんと1個から制作できます!
マスキングテープはテープの幅と長さが選べるので、柄によって幅を変えられます。また、パッケージに付いている丸いシールも印刷できるため、見た目はまさに商品そのもの。
自分の絵柄のオリジナルマスキングテープが1個から作れるなんて、夢のようですね。
細長くデザインできるので、動きを出したデザインにしたり、同じ柄を続けたり、ふきだしのようなデザインでメモや手紙に使ったりと、遊び心がくすぐられます。
納期は一ヶ月程度かかる場合が多いので、余裕をもって入稿しましょう。
Tシャツ・トートバッグ
普段使いできるトートバッグや、Tシャツやトレーナーなどのファッション系グッズ。
自宅プリンターでできる転写シートではなく、発注したものはより精巧な作りで、自ブランド商品として販売している方もたくさんいます。
フルカラー印刷や、1色ずつ色を分けて印刷するシルクスクリーン印刷などがあり、どちらも人気です。
前面の指定箇所のみ、背面のみ、肩ワンモチーフのみ、全面印刷可、など、会社によって印刷範囲はさまざまです。
こだわりの印刷箇所がある場合は、複数の会社で確認することをおすすめします。
シルクスクリーンの場合、版画のように1色ずつ版を分けて印刷していくため、味わい深い仕上がりになります。
手作業で印刷する場合が多く、レトロな印象にするために多色刷りにしてあえて版ズレを起こすテクニックが人気です。
手作業での場合は機械のフルカラー印刷よりも納期が長い場合があります。見積りや注文ページで納期をしっかり確認しましょう。
実際にシルクスクリーン印刷を体験できる施設や、キットの販売もされているので、自分の手で印刷を体感してみるのもおすすめです。(SURIMACCA)
スマホケース
スマートフォンに欠かせないアクセサリーといえば、スマホケース。
ハードケースやソフトケース、手帳型など定番のものや、ケース自体の中に液体とラメ等が入っている、グリッタースマホケースも人気です。
グリッタースマホケースは、傾けるとケースの中のラメがスノードームのように移動します。ラメの部分が見えるように、イラストの配置を考えるのも楽しいですね。
ポーチ
イラストデータを入稿するだけで、雑貨屋さんなどで見かけるような、高級感のあるポーチが作成できます。
全面印刷の合皮ポーチや、キャンバス地への印刷、夏らしいクリア素材のポーチなど、印刷記事のバリエーションがあります。
平ポーチ、三角ポーチ、キャラメルポーチなど、形の種類も選択できます。
全面印刷のポーチは、絵柄を印刷したのちに縫製されるので、お店で売られている物と遜色のない高級感です。
手触りが良く、タグの印刷や金具、裏地印刷や色の変更、ファスナー色を選べる会社もあり、自分好みのポーチを追求できます。
キャンバス地のポーチはテンプレート内で絵を指定することが多く、布の暖かみを残しつつ、ワンポイントや総柄など、印刷の良さも活かしたい時におすすめです。
白打ち印刷ができるかによって絵の見え方が変わってくるので、チェックしておきましょう。
クリア素材のポーチは、オーロラのようなきらきらした素材を使用したオーロラポーチがおすすめです。
素材と素材の内側にスパンコールやラメなどの素材を入れる、グリッターオプションも選べるので、きらきらと動いてかわいさ満点。
アクリルグッズと同様に白打ち印刷でデザインに遊び心を出せるのも魅力です。
キャンバスプリント
油絵やアクリル画を描くようなキャンバスを使用して、イラストを印刷します。
展覧会の原画のように、部屋にイラストを飾ることができ、アナログイラストは複製原画のように、デジタルイラストは画面で見るのとでは違った魅力が引き出されます。
マグカップ・コップ
マグカップへの印刷はとても人気があります。
種類によって異なりますが、外側に印刷するマグカップは、横に長い長方形のテンプレートを使う事が多いです。
コップをくるくると回した時に、絵柄に変化があったり、横長を活かしたデザインにすると動きが出ます。
内側がカラーのものや、取っ手がハートなど変形の物もあり、よりイメージに合うコップを探すのも楽しみの1つです。
また、透明なコップやビールジョッキのようなグラスも印刷できます。
マグカップとは違い、飲み物が見えるので、キャラクターが浮かんでいる風や、水族館風、中に入れる飲み物(炭酸飲料や色のある飲み物など)を想定してデザインするのも楽しいかもしれません。
クリアファイル
学校や職場など、書類をまとめるのに役に立つクリアファイル。
収納目的ではなく、絵柄や写真を眺めて楽しんだり、記念品やプレゼントなど、機能以上の素敵な物として購入する事もあるのではないでしょうか。
通常のA4クリアファイルのほか、B5、A5などのサイズのバリエーションや、和紙クリアファイル、チケットホルダーなど、種類豊富です。
1枚から制作可能な場合と、数十枚から、100枚からという場合もあるので、最低入稿可能数を確認しましょう。
入稿には、特別なソフトが必要なの?
Photoshop、Illustrator入稿可って書いてあるけど、どちらのソフトも持っていない……という場合には、PSDデータで保存できるソフトを使用するとよいでしょう。
CLIP STUDIO PAINT(3~6か月無料体験あり)など、PSDデータを編集できるソフトがあります。
また、PCを持っていない場合、スマホやタブレットからも入稿データを作成できます。
※CLIP STUDIO PAINTのiPad版は3ヶ月体験あり、スマホ(iPhone/Galaxy/Android)は月間30時間無料。
入稿データの作り方は印刷所によって異なるので、入稿方法ページを読んでみましょう。
スマホから直接入稿!
スマホからweb上に画像をアップロードして入稿できる会社もあります。
写真や画像をサイト内でアップロードして、配置を決めたら入稿完了、というものです。
画像サイズが小さいものは、画質が粗くなってしまうので、なるべく大きい画像を用意するとよいでしょう。
オリジナルグッズの入稿に必要なもの
作りたいグッズが決まったら、入稿データを作ります。
<用意するもの>
・イラストデータ(jpg、png、psd)
なるべく解像度350dpiが望ましいです。オリジナルグッズ用に新しくイラストを描く場合は、350dpiに設定すると仕上がりがきれいになります。
スマホの写真を直接アップロードできるサイトもあるので検索してみましょう!→載せる
・編集ソフト
Photoshop、CLIP STUDIO PAINT、など、テンプレートとイラストのレイヤーを分けて作業できるソフト。
・通信環境
普段通りにネットが動いていれば大丈夫です。通信制限だとデータが送れない可能性があります。
・印刷所とやりとりのできるメールアドレス
PCアドレスを推奨している会社もあります。GoogleのメールやYahoo!メールなどに登録しましょう。
データ作り
データの作成ルールは各社によって異なります。
そのため、入稿データを作る時に重要なことは、その会社の注意事項をよく読んで、守る!これだけです。
きれいなオリジナルグッズを完成させるために、じっくり読んでデータを作りましょう。
納期に注意しよう!
オリジナルグッズ制作にかかわらず、入稿作業には納期チェックが大切です。
商品ページには、実際に注文・入稿・入金してから、自宅などの配送指定場所に送り出すまでにかかる日数が示されています。
(例:入稿・入金確認から3営業日後に発送)
誕生日やプレゼント、イベントなど、使いたい日までに間に合わないという、悲しい事にならないように、注文前に納期はチェックしましょう。
どんなサイトがあるの?
オリジナルグッズ制作を注文できるサイトは様々あり、アクリルグッズや缶バッジ、布製品などの、看板商品専門サイト、色んなグッズを幅広く取り扱っているグッズ専門サイト、同人誌もグッズも扱っているサイトなどがあります。
たくさんのグッズを扱っているサイトでは一度に色んな商品を見比べる事ができ、一覧を見ただけでもわくわくしてしまいます。
何を作ろうか悩んでいる時や、たくさんの情報がほしい時は、多くの商品を扱っているサイトを見ると、今後の参考にもなります。
手広く製造できる印刷技術やノウハウがあるという面でも安心感がありますね。
また、作りたいものが決まっている時は、専門サイトも見比べるのがよいでしょう。
その道に通じた会社ならではの強みや挑戦的なラインナップがありますし、何より信頼感も厚いです。
会社によって最低個数や値段、納期が異なるので、自分に合った理想の商品に出会えるよう、検索してみるとよいでしょう。
「アクキー 1個から」「マグカップ ハート」など特徴の単語で検索していくと、よい巡りあわせがあるかもしれません。
※記載している情報は2020年7月調べです。最新の情報は各サイトでご確認ください。
pixivファクトリー(種類が豊富でプレビュー画面で確認できる)1個から
グラフィック(人気の印刷所の同人グッズ専門サイト)物によって1個から
おたクラブ(テンプレが簡単でRGB印刷がきれい)物によって1個から
専門サイト
MYDOO アクリルグッズ1個から
アクリルグッズの達人 アクリルグッズ1個から
トリニティ アクリルグッズ小ロットから
トートバッグ屋.com シルクスクリーン30枚から
コーナープリンティング アクリルA3フリーカットが可能 種類が豊富
オーロラ系グッズ
ジーニーランド(オーロラ・ラメ素材のかわいいグッズが作れる)
同人&グッズ(大ロット商品有り)
まとめ
普段、紙や画面上で描いている作品は、描いた自分が一番知っているものです。
ですが、完成作品をグッズとして変身させると、素材のきらきら感、手触り、布のあたたかみ、印刷の出方……など、今まで一緒にいた自分の作品なのに、見たことのないような、新しい魅力に感動してしまいます。
ぜひオリジナルグッズを作って、その楽しさを感じてみてください。