【マンガの描き方】縦スクロールマンガの特徴を学ぼう!
今回は縦スクロールマンガの描き方講座です。スマホ、タブレット向けのマンガは従来の紙の本に描かれるマンガとは異なる特徴があります。描き始める前に確認したいポイントを解説します。 ※講座の下部で内容をまとめた動画を公開しています。
この講座はMANABI JOURNEY (マナビジャーニー)のマンガの描き方講座・総合コースから特別掲載しています。
縦スクロール漫画の特徴
縦スクロールマンガには大きく次の3点の特徴があります。
- 縦長で一枚の画像
- 内枠や断ち切り線がなく、端まで描いている
- 画像のサイズは自分で決める※投稿サイトに規定があれば従う
縦読みでどうすれば読みやすくなるか、自分で考える自由度の高さがあります。
その分、画面作りに気を遣わないと、読みにくくなってしまう場合もあります。
次は、縦スクロールマンガを描く上でのポイントを解説します。
投稿先の条件を確認しよう
縦スクロールマンガは、スマートフォンやタブレットで読まれることがほとんどです。
読みやすいフォーマットとなるように、投稿先の規定をよく確認してから描き始めましょう。
今回はcomicoへの投稿を例に解説します。
■原稿のデータ
- 大きさ:690×20,000ピクセル以内
- 容量:20MB以内
- 枚数:100枚以内
データの大きさは、デジタルならではの条件です。
既定の数字をオーバーすると、投稿できないので気を付けましょう。
■本編以外の画像
webマンガには、本編以外の画像が必要です。
▼キービジュアル
キービジュアルは、いわば作品の看板みたいなものです。
この画像を見て「あ、この作品面白そうだな」と
作品をスクロールして見るきっかけになるものです。
▼サムネイル
サムネイルは、クリックしてどの話を読むか決めるものです。
連載なら話ごとに作ります。
投稿先の規定を確認して、作品のフォーマットが決まったら、いよいよ作品を描き始めましょう。
縦スクロール漫画のポイント
縦スクロールマンガを描くポイントを解説します。
■プロット
縦スクロールのマンガは1コマずつ縦に読むスタイルが一般的です。
見開きのマンガと同じストーリーを描こうとすると情報量が多すぎて窮屈に感じる場合があります。
縦スクロールに合った、プロットやネタを選びましょう。
■情報量を減らす
縦に大きいコマになったときにすらすらと読めるようになっていると読みやすい作品になります。
▼文字量を減らす
そのためには大きいコマでは「お、なんか画面が開けてきたぞ」と思ってもらえるように文字量を減らす工夫があるとよいでしょう。
下の例ではコマの中に文字のない余白を大きくとっています。
▼線の量、色の数
少ない線、少ない色の数で表現すると、空間をうまく使えるのでより読みやすくなるでしょう。
■読者層を意識する
縦スクロールのマンガの読者は、隙間時間にちゃちゃっと読む人が多いそうです。
空き時間に読める程度の内容になるようにすると、より多くの読者に読まれるでしょう。
また、comicの読者の多くは女性といわれています。
恋愛マンガなど、言葉ではなく心を表現する心情描写は縦スクロールマンガ向きですので、女性読者を意識するのも良いかもしれません。
以上の内容を、縦スクロールマンガを描く前に是非参考にしてください。
この講座はMANABI JOURNEY (マナビジャーニー)のマンガの描き方講座・総合コースから特別掲載しています。
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