男子キャラをかっこよく見せる【決めポーズの描き方】

かっこいい男子ポーズの描き方講座

格好いいイケメンキャラクターは、ポーズも格好良いとさらに魅力的なイラストになりますよね。この講座では男子キャラを魅力的に見せるポーズやそのバリエーション、かっこよさを表現するポイントなどについて解説します。

この講座について

 

男性キャラやイケメンキャラを描くときは、キャラのイメージに合ったかっこいいポーズで描いてみたいですよね。

 

この講座では、男子キャラを魅力的に見せるポーズについて、かっこよさを表現するポイントや、決めポーズのバリエーションなどについて解説します。

 

最初に、この記事の内容がグッと理解しやすくなるPalmieの動画講座をチェックしてみましょう。

 

 

 

STEP1.男性がかっこよく見える身体のシルエット

 

まずは、男性の身体と女性の身体を比較して、男性の身体をよりかっこよく見せる身体のシルエットを紹介します。

 

 

長方形のシルエット

男性の上半身は、女性と比べて肩幅が広いのが特徴です。

 

また、胸周りの骨格が広く開いているため、女性と比べるとくびれがなく、全体として長方形のようなシルエットをしています。

 

 

 

 

また、男性と女性では、腰回りの形にも違いがあります。

 

腰回りを後ろから見たとき、女性の腰は曲線的なシルエットで台形に広がる形をしているのに対し、男性の腰回りは直線的で、まっすぐに伸びる長方形のような形をしています。

 

これは、女性の骨盤が横に広がった形をしていて、おしりの皮下脂肪も厚いのに対し、男性は骨盤が縦長で皮下脂肪も少ないためです。

 

 

 

ズボンを履いたときでも、男性の腰回りはくびれが少なく、すとんと下に落ちるようなシルエットになります。

 

 

 

このように、上半身や腰回りを長方形のシルエットとして描くと、より男性的なかっこよさが強調できます。

 

 

 

手や足のシルエット

また、女性と比べて男性の方が皮下脂肪が薄いので、手や足の筋がごつごつと出やすくなります。

 

手足や指、関節を描くときにも、こうした箇所を強調して筋張った感じに描くことで、男性的なかっこいいシルエットを作ることができます。

 

 

 

STEP2.かっこよさの考え方

 

「かっこいい」と一口に言っても、キャラクターによってさまざまなかっこよさがあります。

 

ここでは、そのキャラクターの「どんなかっこよさを表現したいか?」を決めて、そこからポーズを考える例を紹介します。

 

 

顔と身体のギャップでかっこよさを見せるポーズ

例えば、「童顔で可愛いのに身体つきが意外とがっしりしている」というギャップを見せたい場合、顔はカメラ目線にして表情に注目させながら、身体の方は手や腕の筋肉の筋張った感じや、無駄な脂肪のない身体つきが見えるように、肘やひざを外側に出すようなポーズにします。

 

こうすることで、童顔な顔つきと男の子っぽい振る舞いをギャップとして見せることができます。

 

 

 

 

肉体美のかっこよさを強調するポーズ

キャラクターの肉体美を見せたい場合は、顔の一部や表情をあえて隠して、身体のシルエットや見せたいパーツに視線を集中させます。

 

たとえばこの絵のポーズでは、キャラの腕を上げることで肩幅の広さや腕の筋ばった感じを見せ、肩から腰にかけて長方形のシルエットが強調されています。

 

 

 

また、肩と腰のラインを少し傾けて、その間をS字カーブで繋ぐ「コントラポスト」という姿勢を意識すると、四角いシルエットの中でも動きが出せます。

 

 

 

STEP3.バストアップの決めポーズ

 

STEP1、2を踏まえて、男子キャラがかっこよく見える決めポーズをいくつか考えていきましょう。

 

 

アイドル系男子のポーズ

この絵は、歌いながらこちらに手を差し伸べるアイドル系男子のバストアップです。

 

ステージの上で歌やダンスをこなす正統派アイドルキャラのかっこよさを表現したい時は、そうしたパフォーマンスを動きのあるポーズの絵で表現すると良いでしょう。

 

バストアップの場合は画面が平面になりがちですが、身体にひねりを入れたり、奥行きを意識したポーズにすると動きが出ます。

 

 

 

描き方のポイントは、手前・中央・奥の3つの空間に分けてパーツを描くことです。

 

この図のように空間を3層に分けて、手前の手・身体・奥に引いた手をそれぞれの層に描くことで、立体感や画面の奥行きが出しやすくなり、バストアップでも動きのあるポーズを表現できます。

 

 

人物を中央の層だけに収めると、証明写真のような構図になります。

 

こういった構図ではまた別の効果が生まれるので、表現したいかっこよさに合わせて使い分けると良いと思います。

 

 

 

クールな眼鏡男子のポーズ

逆に動きの少ないポーズの場合は、絵の中で見せたいポイントを1つ作ると良いでしょう。

 

この絵では「眼鏡と眼鏡をかける手」をポイントにして、指の動作や表情でクールな男性のかっこよさを見せるポーズにしました。

 

クールで不敵な表情と、眼鏡というアイテム、そして眼鏡をかける繊細な指の動きの3つを近い場所に描くことで、視線を見せたいポイントに集中させて、まとまりを持たせて表現する事ができます。

 

 

 

全体の動きの少ないポーズですが、この絵では手がポイントになるので、手の指や関節のごつごつとした箇所が強調できる角度で、手首の筋張った部分も見せることで、男性的な要素を強調しています。

 

また、こちらも胴体にひねりを入れることで肩に奥行きを持たせ、肩幅の広さや立体感を出しています。

 

そのほか、全体を三角形の構図におさまるようにすることで、構図にまとまりを作っています。

 

 

 

STEP4.全身の決めポーズ

 

次は、全身を使ったポーズの例を考えてみましょう。

 

 

自信ありげな座りポーズ

この絵では、足を大きく広げて組ませ、腰に重心を置いて深く座らせることで、大胆で自信のある男子キャラを表現しています。

 

堂々とした姿を表現する描き方のポイントは、肘も膝も大きく広げたポーズにして、頬杖をついて不敵に微笑む表情と、その肘を組んだ足に乗せる大胆な格好に見せることです。

 

また、この絵でも「コントラポスト」を意識することで動きを出しています。

 

 

 

この絵とは逆に、足を閉じて胸を張り、浅く座らせると、品のいいかしこまったポーズになります。

 

足の組み方や、どのように体重をかけて座るかという変化を作る事によって、キャラクターそれぞれの性格や個性を表すポーズを作ることができるので、見せたい「かっこよさ」に合わせて、そのキャラクターがどんな座り方をするのか考えて描いてみると良いでしょう。

 

 

自然体のジャンプポーズ

こちらの絵は、高い所から飛び降りた瞬間のようなジャンプポーズです。

若々しいイメージや、さわやかなかっこよさを表現する事ができます。

 

描き方のポイントは、肘と膝を外側に向け、手足を揃えずにバラバラに動かすことです。

 

また、服装や髪形などのパーツをなびかせるように描くと、風圧を受けた感じを表現しやすくなり、よりダイナミックさを強調することができます。

 

コントラポストを利用して身体の軸がカーブを描くようにすると、より自然な印象になります。

 

 

 

ここで紹介した例だけでなく、かっこよさを表現する構図・ポーズはキャラクターの数だけあります。

 

みなさんも自分がかっこいいと感じる表現を追求してみてくださいね。

 

 

 

 

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