まんが作りのコツを徹底解明!~キャラやストーリーを研究編~
まんがの描き方に悩む人のために「おもしろいまんがの作り方」の仕組みとコツを『りぼん』編集部が徹底解明する連載「まんがの作り方モヤズバッ!」を特別掲載! 今回は、「キャラやストーリーを徹底研究!編」です。
人気のマンガや小説を読んだり、映画などの映像作品を見るのも立派な「マンガ作りの為の勉強」になります。
でもただ見るだけでは自分の作品にいい影響は与えてくれません。
今回はその研究方法に、まだ紹介できていないキャラクターの魅せ方や活かし方を解説します。
イラスト:香純裕子/解説:『りぼん』編集部
「マンガ作りのため」の研究方法
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~自分の心の動きに敏感に~
まんが家を目指すなら、映画やドラマ、小説などを、なんとなく見てしまうのは、もったいないことです。
すべてのエンタメ作品を、「よ〜し、徹底解剖するぞ!」と意気込んで研究するのは大変だと思いますが、面白かったな〜という感想をもったら、どこが、なぜ、どう面白かったのか、少し立ち止まって考える習慣をつけると、面白さの「本質」を見抜くカがついてくるはずです。
逆に、「つまらなかった」と思ったときも、勉強のチャンス。
面白くないと感じる原因や解決策を考えておくと、自分のネームを作るとき、事前に気をつけることができそうです。
また、自分自身の「感動のクセ」を分析するのも大事です。
映画でもまんがでも良いのですが、自分の好きな作品を10個くらい並べてみると、「私って挫折を抱えた主人公が好きなんだな」とか「いがみ合う2人が協力する展開に弱いんだな」とか、自分が感動するパターンが見えてくると思います。
物語を作る原動力の1つは、自分が素敵だと思ったことや、感動したことを伝えたい、という気持ちだと思います。
たとえば、「最近、どS男子がブームだな」と思っても、「自分は、人の気持ちが分かる優しい男の子にときめくんだ。」と感じるなら、ぜひその理由をつきつめて、作品にしてほしいですね。
キャラクターの「魅せ方」
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~「かっこいい!」を貯金しよう~
みなさんは、どんな男子がタイプですか?
一言で「魅力的な男の子」と言っても、そのかっこよさは人それぞれですよね。
投稿者さんや、新人の作家さんからよく聞くお悩みの1つに、「男の子のキャラがいつも同じような人物になってしまう」ということがあります。
自分の理想の男子を描く、というのが基本ではありますが、せっかく少女まんがを描くなら、色々なタイプの男子に挑戦してみてほしいものです。
そんなときにおすすめなのが、普段生活していて、「かっこいい!」と思った瞬間を、メモなどに書き溜めておくこと。
例えば、先日、大リーガーのダルビッシュ選手が、テレビのインタビューで「大した活躍もできないまま40歳でクビになり、努力しなかったことを後悔していたら、神様が1回だけ20歳に戻してくれた、という設定で練習している」という話をしていました。毎日を後悔しないように過ごすダルビッシュ選手の生き様が伝わるセリフです。
まんがや小説、映画の登場人物に限らず、友達や先輩、親や先生、著名人のインタビューや、歴史上の偉人の伝記などなど、その言葉や行動を「かっこいい!」 と思ったら、すかさずに記録しておきましょう。
いろいろなタイプの「かっこいい!」を収集しているうちに、あなたのストライクゾーンも広がるはず!
キャラクターの「活かし方」
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~モヤモヤには必ず正体がある~
まんがを描いていると、モヤモヤ悩む瞬間が、必ずありますよね。
キャラがつかめない、プロットが整理できない、エピソードがいまひとつ…。自分で問題に気づくこともあれば、人に言われたり、まんがスクール+の批評を読んだりして、初めて気づくことも。
そんなときに忘れないでほしいのが、モヤモヤをそのままにして進まないでほしいということ。
「なんか面白くないな…」と思ったら、その原因は何なのか、とことん追求しましょう。
自分の描いたネームをふかんして見るのは、なかなか難しいと思いますが、できるだけ小さな部分にこだわらずに、一歩ひいて考えてみて。
ちょっとしたセリフやモノローグがハマっていないだけ、ということもありますが、そもそも描こうとしていることが面白くないとか、キャラの組み合わせが悪いとか、もっと根本的な部分がズレていることもありますから。
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