まんが作りのコツを徹底解明!~オリジナリティを出したい編~
まんがの描き方に悩む人のために「おもしろいまんがの作り方」の仕組みとコツを『りぼん』編集部が徹底解明する連載「まんがの作り方モヤズバッ!」を特別掲載! 今回は「作品にオリジナリティを出したい編」です。
完成した漫画を人に見てもらった時に、「オリジナリティがない」や「似た話を知ってる」なんて言われたことはありませんか?
今回は「オリジナリティ」とは何か、どうすればオリジナリティあるストーリーを作れるのか、キャラを先に作ってからストーリーを組み立てていく方法を紹介します。
イラスト:香純裕子/解説:『りぼん』編集部
「オリジナリティ」のあるストーリーの作り方
コラムでもっとくわしく!
~オリジナリティを出すには?~
大ヒットしているまんがも、分析してみると極めてオーソドックスなキャラ・展開に思えるものが多いです。
そのような作品は「オリジナリティがない」などと言われず「王道」と評価されたりしますが、 しっかり読み込んでみると、その作者ならではの価値観や気づきが、キャラの行動や心理描写に織り込まれています(主人公だけでなく脇役に現れていることも)。
そういうものがないと誰が描いても同じ物語になってしまい「オリジナリティがない」作品になってしまいます。
オリジナリティある作品を描くには、まず自分自身の価値観や気づきを用意する必要があります。
では、どうすればいいのでしょう?
手っ取り早くオリジナリティを出すには、まず、「みんなが好きそうな人」を描くのをやめて、「誤解されがちだけど、きちんと見てあげれば、こういう人も魅力的だよね」という人を描くことです。
この 「きちんと見てあげれば」という部分に、自分なりの解釈(価値観や気づき)が現れます。
実は「王道」の作品に登場する、誰からも愛される「魅力的」なキャラたちも、見方を変えると魅力がなくなることが多いです(笑)。
なぜ魅力的に見えるかというと、作者がその人を魅力的な人間に「見えるように」描いてるから。
自分の好きな作品を、そういう視点で読み返してみると、新たな発見が得られるはずです。
「キャラクターから作る」ストーリーの作り方
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~キャラの一番の理解者になろう~
自分で作ったキャラクターのはずなのに、ストー リーを考えたり、ネームを作ったりしているうちに、 作者自身が「この子が何を考えてるかわからない!」と混乱してくることがあると思います。
そんなときは落ち着いて、キャラに質問をしてみ てください。
「最近、困っていることはないですか?」と、カウンセラーになったつもりで、キャラが抱えている悩みを探りましょう。
たとえば「クラスで友だちができないんです。」という答えが返ってきたら、今度は「どうして友だちができないの?」と理由を聞いてみましょう。
「なかなか話しかけられなくって…」
「どうして話しかけられないの?」
「私としゃべって楽しいかなって思っちゃって…」
「どうしてそんな風に思うの?」
「私って暗いし、面白いこと言えないし…」
質問を重ねると、自分に自信を持てない、というキャラの問題の本質が見えてきます。
キャラによっては「悩みなんてないよ!」という答えが返つてくることもあるかもしれません。そんなときも、「本当に?」とキャラを問い詰めてみましょう。
もしかしたら、周りを心配させないように明るくふるまってるだけかもしれないし、内心では問題に気づいていても見て見ぬフリをして問題から逃げているだけかも…?
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