まんが作りのコツを徹底解明!~ストーリーの盛り上げ方編~
まんがの描き方に悩む人のために「おもしろいまんがの作り方」の仕組みとコツを『りぼん』編集部が徹底解明する連載「まんがの作り方モヤズバッ!」を特別掲載! 今回は「ストーリーの盛り上げ方編」です。
マンガを描いているとストーリーの最初と最後で主人公の目的が変わってしまっていたり、話の流れが上手く描けず唐突な展開になってしまったりといった、ストーリーが上手く組み立てられず悩むということはよくあると思います。
今回は話の軸が変わらない、唐突な展開にならないストーリーを組み立て方と盛り上げ方を解説します。
イラスト:香純裕子/解説:『りぼん』編集部
「話の軸」がブレないストーリーを作ろう!
コラムでもっとくわしく!
~いろいろな「成長」があります~
「キャラクターの成長を描きましょう」という話をすると、「主人公は暗い子にしないとダメでしょうか?」という質問をよくされます。
たしかに、「引っ込み思案」とか「マイナス思考」といった、世間一般でいう「暗い」性格のキャラクターは、勇気を出すとか、前向きになるといった、わかりやすい成長が描けそうです。
抱えている問題が見えやすいので、成長する方向を掴みやすいからでしょう。
でも、いわゆる「明るい人」は問題を抱えていないでしょうか? もちろんそんなことはないはずです。
自分の意見をハッキリ言える人は、相手の気持ちへの配慮が足りずにズバズバ言い過ぎて反省しているかもしれないし、クラスのムードメーカーは、ついおちゃらけたキャラを演じてしまい後悔しているかも…。
たいていの人間は、現状の自分と「なりたい自分」の間で、大なり小なり悩んでいます。
自分と同じよ うな悩みを持った人の考え方には共感しやすいですが、自分より優れていると思われる人や、自分にはないものを持った人と出会うと、「この人すごいな」と、違う世界の人として突き放してしまうことはないでしょうか。
そんな人にも悩みがあるかもしれない、と考えることで、いろいろな成長の方向が見え てくると思います。
「説得力」のあるラストシーンを描こう!
コラムでもっとくわしく!
~頑張る姿は胸を打つ~
「両想い」は、少女まんがにおけるオーソドック スなゴールの1つ。
主人公を男の子が、お互いのことを好きだと思っている状態のことです。
この両想いに説得力をもたせるためにも、男の子がなぜ主人公を好きになるのかを考えるのは非常に大事です 。
ただ、男の子がどんな女の子を好きになるのかを考えすぎて、予定調和になってしまう投稿作をたまに目にします。
たとえば、男の子は女性に対してトラウマがあるから、サバサバした主人公を好きになるとか、生真面自な男の子だから、自分と真逆の明るく元気な主人公を好きになるとか…。
このような組み合わせ自体に問題があるわけではありませんが、主人公をもともと男の子の「タイプ」の女の子にしてしまうと、その2人が出会った時点で話が半分終わってしまいます。
むしろ大事なのは、主人公の「成長する過程」。
はじめは、男の子にとってまったくピンとこない(もしくは嫌いな) 女の子でも、そこから男の子に近づこうと頑張ったり、自分の欠点を見つけて克服しようとしたり…努力する過程を見ているうちに、だんだんと気になってきて、好きになっていくのではないでしょうか。
逆に、どんなキャラの主人公でも、男の子の心を動かすくらい頑張っていれば、両想いのチャンスがあると言えるのかもしれません。
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