【メイキング】配色で差をつける！キナコさんの美少年イラスト作画

 

▲完成イメージ

 

キャラのイメージに合うようにラフを描く

 

まずはラフを描きます。

眼鏡短パン少年を描きたいと思い、人物から描き始めてシチュエーションに合うように構図を整えていきます。

（1）まず立った姿の少年を描いてみる

 

 

眼鏡短パン少年を描こうとしています。

まずは背景を考えずに、直立した姿勢の少年をラフで描いてみました。

 

 

（2）本の上に乗せてみる

 

 

人物から最適なシチュエーションと構図を決めるために、まず本の上に乗せてみました。

それに合わせて下半身の動きを修正しています。

 

 

（3）顔が見えるように修正しマントを着用

 

 

顔がよく見えるように本を下に下げました。

また魔法使いっぽい雰囲気が表現できるようにマントを着せてみました。

 

 

（4）小物の飾りをつけてラフが完成

 

 

人物にはピアスをつけ、マントには飾りをつけてみました。

本の横に飲み物を追加してラフは完成です。

 

線画を描く

 

作成したラフの上にレイヤーを追加し、上から線画を描いていきます。

（1）顔の輪郭から線画を描き始める

 

 

ラフの上に線画用のレイヤーを追加します。

ラフの透明度を下げて線画を描いていきます。

まずは顔の輪郭から描き始め、ふわっとした感じの髪の毛を描いていきます。

 

（2）顔のイメージに合うように小物を追加しながら描き進める

 

 

輪郭が終わったらピアスや目、眉などを描いていきます。

描きやすい角度に変えながら描きます。

お菓子が好きそうな顔をしているのでクッキーを食べさせてみました。

 

 

（3）体の線画を描き進める

 

 

服のリボンや腕などの体の線画を描き進めます。

途中でクッキーの食べこぼしを描きたくなったので、それを追加しました。

 

 

（4）マントを描く

 

 

やわらかい感じが表現できるように、滑らかな曲線や直線を使ってマントを描きます。

（5）本の部分を描いて線画が完了

 

 

積み上げた本の山が少し不安定な感じになるように描いたら、線画は完了です。

飲み物の線画も忘れずに描きました。

 

 

 

 

パーツごとに塗り進めていく

 

線画が完成したら、次は色塗りです。

塗り残しのないように、派手な色を背景にして色を置いていきます。

 

（1）カラーリングのパターンを考える

 

 

 

キャラのカラーリングのパターンを決めます。

どのパターンも捨てがたいですが、濃いピンクの髪がかわいかったので、髪はピンクにしました。

 

▼決定したパターン

 

乗っている本もキャラの色と合わせています。

飲み物はメロンソーダにしました。

 

 

 

（2）肌レイヤーを塗る

 

 

肌レイヤーのピンク部分を塗っていきます。

頬、ひじ、ひざ、指先などをほんのりサーモンピンクで塗ります。

 

（3）肌の影の部分を塗る

 

 

影の色は濃いのが好きなので、濃いめのピンクで影となる肌の部分を塗ります。

 

 

（4）目を塗る

 

 

瞳の影の色は髪の紺色と合わせました。

似合いそうなので目の下にシャツの緑と同じ色のシャドウを塗りました。

 

 

（5）髪を塗る

 

 

明るいピンクで髪を塗って天使の輪を作ります。

 

（6）髪をさらに塗り進める

 

 

明るい部分の下側の境界をぼかします。

その後、影の部分を塗り込んで、明るい部分にハイライトをぽちぽちと置きます。

 

 

（7）クッキーのゼリーの色を水色に変更

 

 

首から上にピンク色が多いのでクッキーのゼリーの色をピンクから水色に変更し、色のバランスを整え、ハイライトと影を入れました。

変更前後でクッキーと髪の毛がそれぞれ互いのアクセントを強調していることがわかります。

 

 

（8）足元の要素を塗り込む

 

 

靴のリボンや踵の金色部分を塗り込みます。

 

（9）マントの影を塗る

 

 

マントの影を塗ります。

 

 

（10）ズボンの色を塗る

 

 

おしりのプリッと感が表現できるようにズボンを塗ります。

外側の曲線部分に明るいハイライトを加えています。

 

 

（11）シャツの影を塗る

 

 

ふんわり感を出せるようにシャツの影を塗ります。

 

（12）手元の本のデザインを描き込む

 

 

本の中身が白紙のままではパッとしないので、謎の文字を入れてみました。

下の方のくちゃっとなってしまった文字を隠すのと、ミステリアスな雰囲気を演出するために血のようなインクを垂らしてみました。

 

（13）積まれている本を塗り込む

 

 

本を塗っていきます。少し古くて、くすんだ色で塗っています。

また、奥の方と手前の方とで色の濃さを変えることで奥行きを出します。

 

 

（14）メロンソーダを塗り上げる

 

 

グラスの中のメロンソーダを、冷え冷えな感じと炭酸のシュワッとした感じを演出できるように塗っていきます。

炭酸の泡はハイライトで表現します。
緑系の明るい色をグラデーションぽく塗り上げ、氷の色にも緑を含ませることで、冷え冷えのメロンソーダになりました。

 

（15）眼鏡を塗る

 

 

金のフレームの眼鏡で金属感が出せるように塗ります。

 

（16）塗り残しがないかを確認して完成

 

 

最後に塗り残しがないかどうか確認し、すべてのパーツを塗れていたら色塗りは完成です。

 

 

色を調整して完成

 

色塗りが終わったら最後に細かい部分の色を調整して完成です。

 

主に線画の色を変えて、よりリアルな演出ができるようにします。

どの部分の色を変えるかはきっちり決めずに、感覚を頼りに修正していきます。

 

線の色を調整して仕上げる

 

 

 

服の重なっている部分や肌の重なっている部分の線の色を修正します。

服のやわらかさや肌のムチッと感が演出できれば、仕上げの調整は完了です。

 

ちょっと勉強をさぼっているヴァンパイアハンターみたいなイメージになりました。

 

 

※本記事は、『美男子作画 ゼロから学ぶプロの技 神技作画シリーズ』からの特別版抜粋記事です。

 

 

 

 

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