パーツ分けで描ける! 足の描き方講座
キャラクターイラストを描くとき、どうしても足が苦手という方は多いのではないでしょうか。 足は立体として複雑な形をしているため、観察しただけでは描きづらいモチーフです。この講座では、足をパーツ分けして図形的にとらえることで、苦手な方でも描きやすい足の描き方を解説します。
足の構造
まず、足がどのような構造になっているか、おおまかに図形として把握してみましょう。
正面
正面から見た足です。一見しただけではなかなか形がつかみづらいですが、このようにガイドラインを入れると、指やくるぶしなどを除いた足の甲の部分に、縦に長い三角形ができることがわかります。
背面
こちらは後ろから見た足です。
かかとは上に向かって伸びるような形になっていて、上部でアキレス腱とつながっています。また、この両サイドにくるぶしがあります。
側面
横からも見てみましょう。
かかとは丸く、それ以外の部分は滑らかな輪郭で形がとられています。
横から見ると、足の甲は場所によって厚みが違うのがわかります。
また、土踏まずが一番凹んでいる部分は、足の甲の一番上、足首の位置から垂直に下ろしたところにあるので、これを目安として使いましょう。
この凹みは、かかとが収まる部分の目安にもなります。
まずは、この足の形状を頭に入れておきましょう。
描くときのコツ、パーツ分け
だいたいの足の構造が分かったところで、今度は足をパーツ分けしてみましょう。
下図のように、①かかと、②足の甲、③甲と指の付け根、④指 の4つに分けます。
この4つのパーツを分解するとこのようになります。
このパーツ分けは、正面でも背面でも、様々な向きに応用することができます。
まだ複雑で分かりづらいという場合は、もっと単純化したパーツ分けをしてみましょう。
このように丸、三角、四角を用いたパーツ分けを使用すれば、もっと簡潔に形をとらえて描くことができます。
足の指の描き方
全体の形が描けるようになったら、つぎは足の指を描いてみましょう。
足の指は手の指と違って、1本1本を独立して動かすことがほとんどできません。そこで、大きな親指と、それ以外の4本とで、パーツを分けてとらえると分かりやすいです。
足の裏も、このように1本+4本として考えると描きやすくなります。
また、この図でもわかるように、足の指は小指にかけて小さくなっていきます。足の指が作る形をアーチとして考えると、アーチの幅も小指に向かって狭くなります。足の指の大きさはこのアーチを意識して描くとよいでしょう。
靴を履かせる
裸足を描けるようになれば、靴を履かせやすくなります。
いきなり靴を描くのではなく、先に裸足の足を描き、その上に靴の輪郭を描いていきます。指もあらかじめ描いておくと、アーチに沿って靴の形も描きやすくなり、靴に立体感をもたせることができます。
足のラインがよく出るパンプスのような靴を描く場合も、最初に足を描いてから履かせてみるといいでしょう。
そのほか、地面についている場合だけでなく、このようにジャンプしている足にも、裸足から描いて靴を履かせることができます。
ジャンプしているので、靴底と裸足の間を少し空けるのがポイントです。
足に苦手意識を持ってしまっている方も多くいると思いますが、パーツ分けをして簡単な形でとらえる練習をしていけば、いろいろな構図の足にも対応できるようになるでしょう。
また、雑誌などのモデルさんの足を見て、パーツ分けの練習をするのも効果的だと思います。
ぜひ、練習を重ねて自分のイラストにもどんどん活用してみてください。
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