キャラクターの描き分け STEP.1 顔を描いてみよう【ペンタブ練習】
デジタルでのお絵描きやペンタブに慣れていない初心者の練習にピッタリ! マンガのキャラクターの描き分けができるようになるためのポイントを丁寧に紹介します。第1回は、正面・横・斜め向きの顔の描き方です。手持ちのお絵描きソフト・アプリを使って講座を見ながら練習してみましょう! (講師:平井太朗)
はじめに
マンガには何人もキャラクターがでてきます。この講座ではキャラクターの顔の描き分けができるようになるためのポイントを紹介していきます。
まずはタイプの違うキャラを描くために、バランスを意識した顔の描き方に挑戦してみましょう。
自分の描き易いものから先に進めても大丈夫。まずは描いてみることが大切ですよ。
正面顔のバランスをとらえよう
1.正面顔を描いてみよう
いつも自分が描いている正面向きの顔の絵を描いてみましょう。自分が普段描いているキャラを自由に描くだけでいいんです。
描いたものと、頭蓋骨の各パーツと自分のキャラクターのパーツがどんな関係にあるかを意識します。
自分の描くキャラが実物の頭蓋骨と較べて形が違っていても大丈夫!
「自分の描くキャラは実物よりちょっと丸く描いてるな」とか「あごを細く描いているな」と気付くことがキャラの描き分けにはとても大切。
2.顔のバランスをとらえよう
次は、自分の書いたキャラクターに頭部のアウトラインと中心のバランス線を描き入れます。
こんな風に自分のキャラクターのバランスをとります。自分のキャラクターの、自分のためのバランスです。
この「自分だけのバランス」を掴んでおけば、「子供」や「大人」のキャラクターの描き分けがしやすくなっていきます。
3.自分だけのバランスをみつけよう
よくある「アウトラインを描いて中心線を引いて…」を先に描くのではなく、自分のキャラクターからアウトラインと中心線を割り出します。
キャラクターを描くときに「まずバランスをとって描きましょう」ってよく言われます。もちろんその方法が間違っているわけじゃないんですけど、先にバランスを取ってからだと、なんだか自分のキャラクターが上手く描けないような気がする…と感じる人もいるはず。そりゃあそうです。だって、あなたの描くキャラはあなたにしか描けないから。自分の描くキャラが「どんなバランスなのか」を先に知っておくこと。
実は、これもとても大切な作業なんです。
横顔のバランスをとらえよう
1.横顔を描いてみましょう
次は、いつも自分が描いている横向きの顔の絵を描いてみましょう。
自分が普段描いているキャラを自由に 描くだけでいいんです。
自分が描いたものと、上図の頭蓋骨の各パーツと自分のキャラクターのパーツがどんな関係にあるかを意識 します。
自分の描くキャラが実物の頭蓋骨と較べて形が違っていても大丈夫!
「自分の描くキャラは 実物より後頭部が控えめだな」とか「あごが引っ込んでいるな」と気付くことがキャラの描き分けにはとても大切。
2.自分のキャラはどんなバランス?
次は、自分の書いたキャラクターに頭部のアウトラインと中心のバランス線を描き入れます。
こんな風に自分のキャラクターのバランスをとります。自分のキャラクターの、自分のためのバランスです。
この「自分だけのバランス」を掴んでおけば、「子供」や「大人」のキャラクターの描き分けがしやすくなっていきます。
3.横顔のバランスがわかった!
自分の描いたキャラクターからアウトラインと中心線を割り出して「自分だけのバランス」を客観的に確認します。
斜め向き顔のバランスをとらえよう
1.斜め向き顔を描いてみましょう
いつも自分が描いている斜め向きの顔の絵を描いてみましょう。自分が普段描いているキャラを自由 に描くだけでいいんです。
自分が描いたものと、頭蓋骨の各パーツと自分のキャラクターのパーツがどんな関係にあるかを意識します。
自分の描くキャラが実物の頭蓋骨と較べて形が違っていても大丈夫!
「髪の毛の下の頭部は どんな形をしているだろう」とか「少しあごまでの長さが短いな…」と気付くことがキャラの描き分けにはとても大切です。
2.自分のキャラはどんなバランス?
次は、自分の書いたキャラクターに頭部のアウトラインと中心のバランス線を描き入れます。
3.斜め向き顔のバランスがわかった!
自分の描いたキャラクターからアウトラインと中心線を割り出して「自分だけのバランス」 を客観的に確認します。
まとめ
正面、横顔、斜め顔を描いてみて、「自分だけのバランス」はとらえられましたか?
もちろんバランスを取るためにアタリや補助線を使いながら描いても大丈夫!
マンガは正確なデッサンだけではなくもっと自由に描いてもいいんです。もし現実通りでなくても「自分がいい」と思ったらそれが一番素敵なキャラなんです!
「自分だけのバランス」をとらえること。キャラクターの描き分けはここから始まります。
(講師:平井太朗)
※この講座は、「ワコムクラブアカデミー」初級講座に掲載されていた内容を描きナビ編集部で一部抜粋・編集して掲載しています。