青春マンガに欠かせない!スポーツのユニフォームの描き方講座
この講座では、学園モノや青春モノのマンガに欠かせないスポーツであるサッカー・バスケ・バレー・野球のユニフォームや描くときのポイントを解説しています。
この講座について
摩耶薫子先生による「スポーツのユニフォームの描き方講座」です。
スポーツユニフォームには様々な決まりがあるので、この講座でユニフォームを描くときのポイントを理解しましょう!
まずはPalmieの動画で講座全体の流れを見てみましょう。
1. サッカーのユニフォーム
最初にご紹介するユニフォームはサッカーです。
サッカーのユニフォームは、シャツ、パンツ、ストッキングの3つで構成されてます。
■シャツ
シャツは丸首か、浅いVネックのプルオーバーが一般的です。Vネックに小さな衿(えり)が付くものもあります。
シャツはラグランスリーブ(※1)のものや、シャツスリーブ(※2)のものなど、様々な種類があります。
同じチームでも長袖のものと半袖のものがあるようですが、袖のないノースリーブはユニフォームとして認められませんので注意しましょう。
※1:袖(そで)の付け根が襟から袖下にかけて斜めになっており、肩と一続きになっている袖のこと
※2:ワイシャツなどに見られる袖山の低いゆるやかな袖のこと
■パンツ
パンツはフィールドプレーヤーとゴールキーパーでことなっています。
フィールドプレーヤーはハーフパンツ、ゴールキーパーのみ、ロングパンツが認められています。
また、ゴールキーパーはキャップの着用も認められています。
パンツは膝(ひざ)上くらいまでの長めのものが主流で、かなりゆったりしています。シャツの裾(すそ)は、パンツに入れた方が良いと言われるようですが、近年はシャツの裾を出していてもかまわないようです。
また必ずしもシャツとパンツが同色である必要はありません。ただし、黒のユニフォームは通常公的な試合では認められていないので注意しましょう。
■ストッキング
ストッキングは、ストッキングの下にレガースというすね当てをつけるため、長さが必ず膝下まであるハイソックスになっています。
上部は折り返しのものが多いですが、折り返しのないタイプもあります。
サッカーのイラストは、足の動作が大きなポイントになります。ゆったりしたパンツを活かしてシワなどで動きを表現しましょう。
股上を深く、あまり身体にぴったり沿わないように描くと、より動きを表現しやすくなるでしょう。
2. バスケットボールのユニフォーム
バスケットボールのユニフォームはシャツとパンツ、ソックスとシューズの4つで構成されています。
■シャツ
シャツは丸首や浅いVネックのプルオーバーで、必ずノースリーブです。
ランニングシャツタイプも認められており、通常、ボタンなどはありません。
トップス・ボトムス共に、ユニフォームからはみ出すインナーの着用は認められていません。
■パンツ
バスケットボールのユニフォームのパンツは、ハーフパンツとしてはかなり長く、シルエットもとてもルーズです。
パンツは膝に届く長さのものが多いですが、最近になって膝を隠す長さは不可という規定ができたようです。
シャツとパンツは必ずしも同じ色である必要はありません。
■ソックス・シューズ
ソックスは、色も長さも自由です。チーム内でも特に揃える必要はありません。
シューズは、くるぶしまでの高さのハイカットのシューズになります。スニーカーなどよりゴツゴツとした印象のシューズです。
バスケットボールのイラストを描くポイントは、プレイ中の人物の重心の傾きや、体幹のねじりを意識して表現することです。これにより、イラストに臨場感が出るのではないでしょうか。
パンツのシルエットやシワを意識するとより動きが出るので積極的に描きましょう。
3. バレーのユニフォーム
バレーボールのユニフォームは、シャツとパンツです。
■シャツ
シャツは丸首や浅いVネックのプルオーバーが多く、Vネックに小さな衿(えり)が付いているものもあります。袖は長袖からノースリーブまでバリエーションが認められています。
袖がある場合は、やはり腕の動かしやすさからラグランスリーブが多いようですが、シャツスリーブのものもあります。
■パンツ
パンツは比較的短めのハーフパンツで、シルエットもあまりルーズにはなりません。
シャツとパンツは、必ずしも同じ色である必要はありません。
バレーボールのイラストを描くポイントは、ユニフォームが、あまりルーズなシルエットでないため、シワはすっきりと描くとバレーボールの動作のしなやかな感じが出しやすいでしょう。
手を使う競技なので、手の形、指の表情などに気をつかうとそれらしくなります。
サーブ、レシーブ、アタック、ブロックなど、それぞれ手の形がどれも美しいので観察してみてはいかがでしょうか。
4. 野球のユニフォーム
野球のユニフォームは、シャツ、アンダーシャツ、パンツ、アンダーストッキング、オーバーストッキング、野球帽と呼ばれるキャップの主に6つから構成されています。
■シャツ
シャツは丸首で前開きのものと、ポロシャツ状に上部のみボタンで開閉できるかぶり式のものがあります。
また、丸首に小さく衿が付いている形もあります。
袖は半袖で、腕を動かしやすいようにラグランスリーブのものが多いです。
アンダーシャツは、ハイネック、丸首、半袖、七分袖、長袖、ノースリーブなど形は色々なバリエーションがあり、チーム内でも色が揃っていれば形は問いません。
前開きのシャツの場合、ボタンは第一ボタンと第二ボタンの幅は、他のボタンとの幅より狭くなっています。
■パンツ
パンツにはベルトを通し、シャツの裾はパンツに入れます。
パンツのベルト通しは、正面の左右二箇所は細いものが二本ずつ並んでおり、両横は、それぞれ幅広のもの、後は真ん中に幅広のベルト通しが付けられます。
後ろのベルト通しの形は、ホームベース型のものと長方形のデザインものがあります。
パンツは、足首までの長さがあるものと、イラストのようにすねのストッキングが見えるように裾を内側に折り返して履くタイプがあります。
現在アメリカなどではロングタイプが主流のようですが、ストッキングを見せる形の方がいかにも野球のユニフォームという感じになります。
■ストッキング
ストッキングは、アンダーとオーバーの二枚重ねです。アンダーストッキングは下に履くハイソックスになります。
オーバーストッキングはその上に被せて履きます。
つま先とかかとが抜けているハイソックスで、チームの指定したカラーのものを付けます。
つま先とかかとの抜け方はアンダーストッキングがまったく見えない形になるものなど様々なタイプがあります。
ヒップポケットはスリットポケットで左右に二つ、ポケットのふたはなく、ボタンがついています。
野球のイラストを描く時のポイントは、ユニフォームのパンツが、あまりゆったりはしていないので、身体にぴったりした感じになるということです。
また、野球選手はヒップが横に大きくなり、後から見るとヒップが横長方体になるので、男性にしてはヒップを大きめに描くと野球選手らしくなります。
動きとしては、プレイしているポーズは、投げるにしても打つにしても、大きく体幹をねじるようにするとダイナミックになります。
また、足をかなり大きく前後に開かせると躍動感が出ます。
これで「スポーツのユニフォームの描き方講座」は終了です。
Palmieの動画講座では今回の記事では触れられなかった、背番号、装飾品や野球のキャッチャーについても詳しく解説をしていますので、動画でスポーツのユニフォームについてさらに深く理解してみてはいかがでしょうか。
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