【メンゴ先生流】「かわいい女の子」を描くために考えるべきこと！
今回の先生は『レトルトバウチ!/君は澤らな僕の女王(作画担当)』のかわいい女性キャラクター描写で数多くの読者の心をつかんでいる横槍メンゴ先生! 先生のような「エロかわいい」漫画を作れるように、悩める新人3人が直接質問！ ヤングジャンプ新人漫画賞「シンマン賞」大人気企画から横槍メンゴ先生のインタビューを特別掲載！
新人作家からの質問 その１！
――女の子らしい身体を描くにはどうすればいいですか? 特に指などは男である自分の指を参考にしてもごつくなってしまって・・・。(浜田孝宏)
メンゴ先生：
女の子のかわいさを考える上では、”仕草”を大事にしています。指の場合、指の形を先に整えようと考えずに、まず女の子らしい仕草・ボーズを描こうと意識して、その後に違和感のあるところ(出っ張っている関節など)を削ると良いですよ。
また、身体の全体・パーツ共に、「女性は円柱の、男性は立方体の組み合わせ」と考えて描くと描き分けはしやすいですね。
〈作例〉
確かにこの2コマの指は“しなやかな仕草”に合う「とても女性キャラらしい指」になっている。
このように女性キャラの身体を描く際にはまず「仕草・ポーズ」から考えることが重要だ!
新人作家からの質問 その2!!
――作品を作っている上で常に意識していることは何ですか？（リコシェ号）
メンゴ先生：
実は私は元々そんな女の子推しの作品を描いていたわけでは無かったのですが、周囲から女の子キャラを評価されることが多かったんです。そこで自分の武器は「かわいい女の子を描ける」ことなんだろうなと思いました。
しかし、“美少女を描ける”漫画家さんは多くいるので差別化しないといけない。私の場合は「綺麗なまつげ」や「髪の毛の細やかさ」など実際に女だからこそ描ける表現を意識しましたが、性別に限らず、客観的に「自分の武器」を考えて、自覚することは大事だと思います。
新人作家からの質問 その3!!!
――かわいい女の子を描く上で参考にされているものは何ですか?（縞ユリイ力）
メンゴ先生：
「かわいい子」を実際に観察して、「この子のどこがかわいいんだろう?」と考えることが 大事ですね。
身近な人でも良いし、写真TV越しでもOKです。「その子のかわいさを出している要素」 を詳しく分析して、そこで得たものを漫画に落とし込むことが重要です。
あと、私のおススメはHなビデオを多く観る事です。動きがあるので参考にして、それをイメージしながら自分の絵に落とし込むと魅力的な女の子を描けますね。
＜作家紹介＞
■横槍メンゴ
現在増刊ミラクルジャンプにて連載中の『レトルトパウチ！』は、同誌の大人気看板作品。作画を担当した『君は浮らな僕の女王』(原作:岡本倫)はその内容・描写の過激さから話題になり、コミックス1巻が発行23万部突破の大ヒット。月刊ビッグガンガン（スクウェア・エニックス）でも『クズの本懐』を連載中。繊細なタッチによる魅力的な女性キャラクター描写と非凡かつ扇情的な発想で、数多くの読者の支持を集めている。
■浜田孝宏（♂）(左)
『NO Wear, MUST GO ON』で2014年10月期シンマン賞佳作受賞。
同作品は『となりのヤングジャンプ』シンマン賞ページ内にて掲載中。『ノーパン』『牛娘』など漫画の着想が独特。
■リコシェ号(♂)(中央)
『さんみいったい』で2014年12月期シンマン賞佳作受賞。
同作品は2OI5年YJ13号に掲載。テンポの良い台詞回しが持ち味。
■縞ユリイ力(♀)(右)
『伸縮少女ことり』で2014年12月期シンマン賞佳作受賞。
今回の新人3人衆での紅一点。明るい女性キャラや肉感的な身体の描写が得意。
(C)横槍メンゴ/集英社 (C)浜田孝宏/集英社 (C)リコシェ号/集英社 (C)縞ユリイカ/集英社
※本記事は集英社週刊ヤングジャンプ公式サイト内の月例新人漫画賞【シンマン賞】特別企画、『人気漫画家に学ぼう！』の横槍メンゴ先生へのインタビュー第一週を特別掲載しました。
第二週~第四週でも横顔の描き方、セリフの作り方など新人作家さんたちの悩みにメンゴ先生がボーダーラインギリギリな回答をビシバシ返します!
気になる内容はヤンジャン「シンマン賞」公式サイト（http://youngjump.jp/shinman/）でチェック!!
（第22回 審査員：横槍メンゴ 新人漫画家：浜田孝宏・リコシェ号・縞ユリイカ）
