見せ所を選ぶ力が付く! デフォルメ系モンスターの描き方
ゲームやアニメで欠かせない、デフォルメの効いたキャラクター。「リアルな線を、適当にまびけばうまくいく」などというものではありません。勘に頼っていては、なかなか上達しないデフォルメキャラの描き方を、今回はポイントを絞って解説します。
大流行のちびキャラ
大人気のパズル系アプリなど、デフォルメの効いたキャラクターを見かける機会が増えましたね。
今回は、そんなちびキャラの描き方:モンスター編をお届けします。
一度マスターすれば動物の描き方の基本としても応用できますよ。
例として
- サンプル(上図ライオン)程度までの簡略化/強調を取り入れたデフォルメ
- モンスター:ドラゴン、狼
という課題を想定します。
1.どの程度まで簡略化・強調するかを決める
サンプルを元に、どの程度までのデフォルメが必要かを判断します。
特に注意して見て欲しいのは
- 頭身
- 手足や顔のパーツの大きさ
です。
この2つのポイントを押さえることで、全体感や完成イメージが掴めます。
2.上記に合わせた素体を作る
●実在する動物
狼のように、実際に存在する動物は必ず参考画像を用意しましょう。
特に「骨格と筋肉の付き方」はよく観察してください。
動物は人間に比べて脂肪分が少ないため、関節や筋肉のラインが強調されやすくなります。
●架空の動物
ドラゴンのように、架空の生き物の場合は、実在の動物を当てはめながら制作しましょう。
例えば
- 2足歩行型:人間
- 4足歩行型:爬虫類
などに分類して描くことで現実味が増します。
コツは「骨格と筋肉のつじつまを合わせること」です。関節の可動域や四肢の曲がる方向などを考慮しましょう。
3.特徴的なパーツを強調
元の頭身バランスで目立つ部分を、大きく誇張するように表現すると、キャラクターの印象をそのまま保ちながらデフォルメ化ができます。
一方で特徴的でない部分は簡略化、小さくするなどの方法で、画面全体のメリハリを付けます。
4.縮小表示されても目立つように
モバイルサイズに縮小されたサムネイル画像の大きさでも、顔などの特に目立たせたい部分がわかりやすいかをチェックしましょう。
装飾を増やすと、画面が豪華になりますが、要素が多すぎて、見所がわかりにくくなってしまう可能性があります。
虫眼鏡ツールなどで縮小・拡大しながらチェックするのがおススメです。
最後に
ちびキャラは面積が小さい分、抑揚をつけることが難しいですが、見せ所を的確に選ぶ力が付くので挑戦してみる価値アリ! なジャンルのひとつです。
- 顔や腕がどこなのかなど、各パーツを分かりやすく配置する
- 顔などを一番見せたいポイントを決めてから装飾を描く
- 配色に色幅を持たせる
などのひと工夫を入れながら仕上げましょう。
※本記事は、『いちあっぷ講座』(https://ichi-up.net/)から提供いただきました。
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