基礎力UP!立体感を表現する際に必要な2種類の光を覚えよう
イラストは平面に描きますから、なにも意識しないで描くとのっぺりした印象になってしまいます。イラストに立体感をもたせたいとき、鍵となるのは「2種類の光」です。この2つを理解して、奥行きのあるイラストを描く方法をご紹介します。
基本となる【2種類の光】を覚えよう
立体感の表現をする際に、
必ず押さえておかなくてはならない光の種類は、以下のふたつです。
- 直接光:光源から直接届く光。
- 反射光:地面などから、物体にむかって照り返される光。
光が反射する=光が分散するため、直接光に比べて、反射光は弱く暗めになります。
これにより明るさは一般的に「直接光>反射光」となります。
画面左を光源とした時の円柱を例に、考えてみましょう。
●反射光なし
グラ―デーションを用い、影となる部分を作っていますが
平面的な印象です。
円柱の右端に、反射光を入れました。
直接光と反射光を同じ程度明るくしている為、違和感があります。
直接光と比べ、反射光を暗めにしました。
バランスが良くなり、立体感が表現できましたね。
直接光と反射光をキャラクターに応用する
では、このふたつの光をキャラクターの塗りで実践してみましょう。
顔を球、身体を直方体として、イラストをシンプルな形に置き換えてみます。
上図のようにキャラクターのフォルムを簡略化することで、光源に基づいたざっくりとした明暗と、大きな立体感を掴むことができます。
この「全体感を捉える」点は塗りの基本となりますが、意外と見落とされがちなポイントのひとつです。
2種類の光が、イラストにどのように取り入れられているのかを、顔、身体をズームにして見てみましょう。
画面左からの光源に対し、
左:直接光、右:反射光が表現されていることがわかりますね。
このように2つの光を意識して全体のイメージを考えることで、骨格などのパーツや装飾品などの複雑な造形も、ぐっとわかりやすくなります。
光を使い分けて、立体感があるイラストを目指しましょう。
※本記事は、『いちあっぷ講座』(https://ichi-up.net/)から提供いただきました。
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