漫画家としての技術を身につける!有名マンガ専門学校6選
「マンガの描き方を学びたい」「面白いストーリーの作り方を知りたい」「現役講師による授業を受けたい」という人には、漫画の専門学校がおすすめです。 卒業までの年数や特徴的なカリキュラム、名物講師などを取り上げながら、それぞれの学校を比較してみましょう。
美術系の大学や専門学校の特徴や気になる学費などを、学校ごとにご紹介!学びたい分野から学校を探せます。
パンフレットの請求のほか、オンラインオープンキャンパスなどのイベント情報もあり、自宅に居ながら自分に合った学校探しが行えます。
https://www.sanpou-s.net/search_event/event_design/virtual/
マンガの専門学校で学べるスキルとは?
ご存じのとおり、マンガはイラストスキルだけではなく、ストーリーやセリフも考える必要があるため文学的なスキルも求められます。これらをすべて独学で学ぼうとすると膨大な時間がかかるのは想像に難くありません。「少しでも早くデビューしたい」と考えている人におすすめなのが、マンガの専門学校です。
専門学校ではイラストの書き方をはじめとして、魅力的なキャラクターの作り方、コマ割り、読者が夢中になるストーリーなど、マンガ作成に欠かせない技術を総合的に学ぶことができます。
また専門学校ならではの特徴として「現役講師陣による授業」があります。実際にプロとして活躍している漫画家が講義を行うというもので、現場で役立つリアルな知識・技術・考え方などを学ぶことができます。
漫画家に必要なスキルを効率的に学びたい人は、専門学校への入学を検討してみてはいかがでしょうか。
有名マンガ専門学校6選
マンガの技法を学べる専門学校は全国に存在しますが、なかでも有名な学校を6校ピックアップしてみました。それぞれの特徴やカリキュラムを比較してみましょう。
◆総合学園ヒューマンアカデミー◆
総合学園ヒューマンアカデミーは、産官学協同で業界最先端の授業を行っている専門学校です。生徒の理解度を高めるために少人数制を採用しているのが特徴で、一人ひとりに合わせた高品質な指導に定評があります。
マンガの技術を学べるヒューマンアカデミーマンガカレッジでは、「マンガ専攻」「コミックイラスト専攻」の2つのコースのほか、大学卒業資格を取れる「マンガ大学部」、時間を絞って通いたい人向けの「夜間・週末講座」、通学日数を選べる「通信制高校」といったコースも設定されています。
現役の漫画家・イラストレーター・編集者から講義を受けられるのが特徴で、基礎画力をはじめとして、現場で求められる技術、ビジネス視点でのマンガ論など、実践レベルのスキルを身につけることができます。
北は札幌、南は那覇まで全国15都市に校舎を有しているため、地方からのデビューも可能です。出版社が集中する東京校など他校舎への転校もできます。規模が大きい総合学園ヒューマンアカデミーならではの魅力といえるでしょう。
ヒューマンアカデミーの大きな特徴としては、「長期インターンシップ制度」が挙げられます。
漫画家のアシスタントとして1か月以上にわたるインターン生活が体験でき、そのままアシスタントとして就職する人も多数います。
「現場だから学べたことがたくさんあった!」「人気漫画の背景とトーンを担当させてもらいました!」など、学生の人気も上々です。
総合学園ヒューマンアカデミー「マンガカレッジ」:http://ha.athuman.com/manga/
マンガカレッジニュース:http://ha.athuman.com/manga/list/?code=130051
◆日本工学院専門学校◆
日本工学院専門学校は1976年に設立された、40学科113専門コースを設置する大規模な総合専門学校です。東京・蒲田、八王子と北海道・登別に3つのキャンパスがあります。
マンガ家をめざす人のためには「マンガ・アニメーション科」がありますが、広いスキルを基礎から学べる2年制と、さらにハイクオリティで実践的なスキルが学べる4年制が選べます。
マンガ業界とのネットワークが強く、「在学中にプロデビューも夢じゃない!」「4年制は卒業時に高度専門士の称号がもらえるので就職に有利!」といった声が多く聞かれます。
日本工学院専門学校「マンガ・アニメーション科」:http://www.neec.ac.jp/department/creators/manga_anime/
イベント情報:http://www.neec.ac.jp/facility/calendar/
◆アミューズメントメディア総合学院◆
アミューズメントメディア総合学院は、ゲーム・イラスト・マンガ・ノベルス・声優など、それぞれの業界で活躍するプロフェッショナルを育成する専門学校です。
マンガの描き方を学べる「マンガ学科」の強みとして、在学デビューに特化したカリキュラムが挙げられます。プロ漫画家から直接指導が受けられる「プロット・ネーム個別指導」、大手出版社の編集者が来校する「編集部批評会」、デビューが約束される「産学共同カリキュラム」を柱として、プロに求められる技術や考え方などを学ぶことができます。
また確かなデビューのためにマンガのスキルを総合的に学ぶ「マンガ家コース」、イラストのプロフェッショナルと協力して作品を作り上げる「マンガ原作コース」、そしてイラストに専念できる「マンガイラストコース」といった3つの選択制コースが採用されています。
「プロのマンガ家による個別指導・スケジュール管理を行っているので、マンガ制作未経験の方でも必ず作品を完成できます」とのことで、絵は得意だけどページ数の多いマンガを完成させたことがない人(案外多いハズ…)でもプロデビューを狙えます。
アミューズメントメディア総合学院「マンガ学科」(東京校):http://www.amgakuin.co.jp/contents/comic
◆日本デザイナー学院◆
日本デザイナー学院は1965年に設立されたデザイン専門学校です。漫画教育においては50年以上もの実績を誇る名門として知られています。
漫画教育のノウハウ量は業界でも随一で、初心者からでもプロを目指せる環境が魅力です。マンガ制作に必要な基礎技術をはじめ、マンガやライトノベルをより魅力的にするキャラクターづくり、読者を引きつけるストーリーづくり、見やすいコマ割りなど、漫画家に必要なテクニックをしっかりと学ぶことができます。
またプロの編集者による作品講評会も随時行われています。デビューのための実践的なアドバイスをもらえるため、在学デビューを目指すことも可能です。
卒業生で実際にプロマンガ家になった人も「ストーリー構成の授業が楽しかった。難しかったけど、的確なアドバイスで成長が実感できた」と当時を振り返っています。
日本デザイナー学院「マンガ科」:http://ndg.ac.jp/course/comic.html
イベント情報:http://ndg.ac.jp/wp/event/
◆東京コミュニケーションアート専門学校◆
「イノベーションをつづけていく人を育てたい!」というメッセージが熱い東京コミュニケーションアート専門学校。
マンガ専攻は独自の3年制教育。380社を超える業界との太いパイプを活かし、デビュー者190名を超え、掲載作品数は1936作品という抜群の実績を誇ります。なんと、「デビュー希望者のうち95%の学生が在学中に担当付きになる」とのことで、プロマンガ家を目指す人にとっては注目の専門学校です。
またコミュニケーションアート専門学校は仙台から大阪、福岡と各地に姉妹校が存在し、皆さんの地元に近い大都市で学ぶこともできます。
東京コミュニケーションアート専門学校「マンガ専攻」:http://www.tca.ac.jp/creative/course/manga.html
スペシャルイベント:http://www.tca.ac.jp/creative/event/sp.html
◆専門学校デジタルアーツ東京◆
専門学校デジタルアーツ東京は、近年「アニメ・マンガの聖地」として脚光を浴びる池袋の専門学校です。
授業は、1クラス15~25名の少人数指導。「声をかけ」「目をかけ」「手をかける」をスローガンに、一人ひとりの個性に合わせて、きめこまかな指導をされています。
イラスト・マンガ学科マンガコースでは、現役マンガ家の指導のもと、作品の世界観やキャラクター設定時のアイディアの出し方からマンガを描くうえでのルール、独特の表現技法等、マンガづくりのすべてを実践的な内容で学べます。CLIP STUDIO PAINT等を使用したデジタルマンガ制作の技術を習得できるのも特長です。
講師による持ち込みや投稿のアドバイス等のフォローアップやマンガ雑誌の編集部を招き開催する学校独自の「編集部批評会」等、デビューに向けてのサポート体制も充実しています。
一人ひとりを大切に個性を大切に指導する学校なので、ジャンルは問わずオリジナリティあふれるマンガをつくりたい人におすすめです。
専門学校デジタルアーツ東京:https://www.dat.ac.jp/
◆大阪総合デザイン専門学校◆
関西や西日本に在住の人で、「東京の専門学校に進学するのは難しい…」という人は、大阪総合デザイン専門学校をめざしてみてはいかがでしょうか。
大阪の中心地・梅田周辺に学舎があるので通学にも便利です。「講師がほぼマンツーマンに近い指導で多彩なテクニックを伝授します」とのことで、各マンガ雑誌の漫画賞受賞をターゲットにし、出版社や漫画賞の傾向・審査基準まで考えたうえで指導をするという徹底ぶりです。首都圏以外の専門学校でここまでのレベルのマンガ教育が受けられる学校は貴重な存在です。
大阪総合デザイン専門学校「漫画学科」:http://www.oscd.jp/course/manga/
オープンキャンパス:http://www.oscd.jp/opencampus/index.php
※本記事で使用しているのはすべてイメージ画像です。実際の校舎とは異なります。
最近注目される学校のポイントや傾向
各業界のデジタル化が進む今、マンガ業界においてもペンタブレットなどのデジタルツールや、イラスト・漫画制作ソフトの導入が積極的に行われています。出版社に原稿をデジタルデータとして納品したり、ペン入れやベタ塗りなどをすべてパソコン上で処理する漫画家も少なくありません。
こうした流れを受けて、最近の専門学校ではデジタルスキルの向上に力を入れている傾向があります。
学校選びをする際はカリキュラムや講師陣を見るだけでなく、「ソフトの種類」にも注目してみましょう。同じグラフィックスソフトでも製品が異なれば使い方も大きく変わってきます。
現場で広く流通しているソフトについて学んでおけば、プロデビュー時はもちろん、アシスタント時においても即戦力として活躍することができるでしょう。
専門学校は漫画家への近道
世の中には、特別な学校や専門学校で学ばなければ就労できないような仕事がありますが、漫画家は違います。プロ漫画家の中には専門学校に通わずに、独学でデビューした人も少なくありません。
ただし、マンガはイラストだけではなく、独特の世界観、読者を引きつけるストーリー、魅力的なキャラクターの設定、見やすいコマ割りなど、さまざまなスキルが求められます。すべてを独学でマスターするのはハードルが高く、また一人で得る情報には限界があります。
専門学校は学費が必要ですが、漫画家に必要な技術を学べるだけでなく、同じ志を持つ友人と切磋琢磨することで刺激を得られるなど、たくさんのメリットがある場所です。効率的にマンガのスキルを学びたい人は専門学校を選択肢に入れてみてはどうでしょうか。
専門学校では定期的に学校説明会や相談会を行っています。校風、教師陣、生徒の雰囲気などを知るためにも、まずは一度見学してみてください。
なお、専門学校選びはかなり期間に余裕をもってゆっくり情報を収集・比較検討してみるべきです。以下のような進学情報・学校紹介サイトもどんどん活用しましょう!
「さんぽう進学ネット」
http://www.sanpou-s.net/
「コレカラ進路.JP」
http://www.sanpou-s.net/
「リクナビ進学」アニメ・声優・漫画を目指せる専門学校の一覧
http://shingakunet.com/shigoto-search/keito_ed010/category_ec150/?koshuL=senkaku
(制作:ナイル株式会社)
(執筆:金子 昇平)