イラストの技術を学びたい!有名専門学校の特徴を分析
「イラストの技術を学びたい」「イラストレーターのノウハウを知りたい」「現役講師による授業を受けたい」という人には、イラストレーターの専門学校がおすすめです。 得意としているジャンルや、卒業までの年数、特徴的なカリキュラムなどを取り上げながら、それぞれの学校を比較してみましょう。
美術系の大学や専門学校の特徴や気になる学費などを、学校ごとにご紹介!学びたい分野から学校を探せます。
パンフレットの請求のほか、オンラインオープンキャンパスなどのイベント情報もあり、自宅に居ながら自分に合った学校探しが行えます。
https://www.sanpou-s.net/search_event/event_design/virtual/
イラストの専門学校で学べるスキルとは?
絵がうまいだけではプロのイラストレーターになることはできません。イラストの専門学校ではデッサンなどの基礎画力以外にも、CGの制作技術、表現力、コミュニケーション力など、総合的な力を養い即戦力となる人材を育成することを目的としています。
また業界で活躍しているプロのイラストレーターによる授業を通して、プロ意識を学べるのも専門学校ならではの魅力といえるでしょう。現場で求められる実践的なスキルだけではなく、仕事に対する考え方、業界の裏話など、独学では得られない貴重な情報を得ることができます。専門学校に通わなければイラストレーターになれないというわけではありませんが、本格的にプロを目指している人にとっての「近道」になるはずです。
プロのイラストレーターになるための7大専門学校を分析
アニメやイラストに強いとされる専門学校は数多くありますが、特に知名度や特長的なカリキュラムがある学校を7つ取り上げてみました。具体的にどのような部分が異なるのか、詳しく確認していきましょう。
■ 東放学園映画専門学校
東放学園映画専門学校は、東京の西新宿にある専門学校です。学科はアニメーション映像科、映画制作科、プロモーション映像科、小説創作科、デジタル映像研究科の5つで構成されています。
イラストレーターとしての技術を学べるのは2年制専門課程の「アニメーション映像科」。本科はアニメ制作の全工程を学ぶことで、イラスト技術の向上を目指しているのが特徴です。
講師は、アニメ界の巨匠・杉井ギサブロー先生をはじめ、『キングダム』の第2シリーズ監督を務めた岩永彰先生、『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督を務めた出渕裕先生など、全員が「現役のプロフェッショナル」。
「アニメ業界の最新技術と知識を現役プロに学ぶのが本科のこだわり」という熱い魂に触れることができそうですね!
プロのイラストレーターとして活躍するためには画力だけではなく、世界観を描く表現力、イラストに深みを持たせる空間認識力、そして他者にはまねできないオリジナリティなど、さまざまな能力が求められます。
多くの人々が関わるアニメ制作では、イラストレーターとしての知識や技術はもちろん、クリエイティブ職に必要不可欠なセンス、そしてコミュニケーション能力を磨くことができます。卒業後には即戦力のイラストレーターとして活躍できるでしょう。
東放学園映画専門学校 http://www.tohogakuen.ac.jp/movie/
■ 代々木アニメーション学院
代々木アニメーション学院は、創立1978年の専門学校です。これまで11万人を超える卒業生を、イラストレーター、声優、アニメ監督、アニメーター、漫画家としてエンターテインメント業界へと送り出してきました。
イラストレーターを育成する「イラストコース」は、「速度」「流行」「宣伝」の能力を伸ばすカリキュラムが特徴です。「速度」では作業効率化、「流行」ではトレンド収集の技術、「宣伝」ではSNS活用法などを学び、イラストの技術だけではなく、セルフプロデュースの方法も学ぶことができます。
イラストコースは2年をかけてプロに必要な能力をじっくりと学ぶ全日制コースと、働きながら学べる夜間コースの2種類が用意されています。ライフスタイルに合わせて受講できるのも代々木アニメーション学院ならではの魅力といえるでしょう。
「わがまま=なりたい自分をつかみ取る力。わがままを育てるのが教育理念!」という代アニ。
クリエイターらしい「わがまま力」を代アニで伸ばしてみませんか?
代々木アニメーション学院:https://www.yoani.co.jp/
イベント情報:https://apps.yoani.co.jp/EventList/
■ バンタンゲームアカデミー
バンタンゲームアカデミーは、東京と大阪に拠点を構えるクリエイター向けの専門校です。学部はゲーム学部、映像学部、イラスト・マンガ学部、声優学部、WSコース(2年制週3日コース)、大学部を擁しています。
バンタンゲームアカデミーの特徴としては、講師陣が100%現役プロフェッショナルである点が挙げられます。特別授業として現役プロを招くのではなく、通常授業の講師すべてが現役プロなので、第一線での技術・知識・考え方などを学ぶことができます。
「イラスト・マンガ学部」の主な講師は、『うたの☆プリンスさまっ』や『ヴァンガード』などの人気作品でイラストやディレクションを担当した百瀬寿先生、『ドラッグオンドラグーン3』『ファイルファンタジー零式』などの有名ゲームでアートディレクター、イラストレーターを勤めた高木正文先生など、超一流のアーティスト達です。
授業ではデッサン・クロッキー・配色などイラストに関する技術を総合的に学び、3年コースの最終学年では自分の特性を伸ばせる専門スキルを選択して、より技術に磨きをかけていきます。ビジネスとしてのデザイン力を習得する「商業キャラクターゼミ」や、業界トップ企業の協力の下に行われる「企業連携カリキュラム」など、プロと同じ視点で学べるのも魅力です。
どうしてもバンタンで学びたくて、「大学とダブルスクールで頑張って通った!」という熱い卒業生(見事プロのイラストレーターになりました!)もいるほどの人気校。プロのイラストレーターとして総合的な力をつけたい人におすすめです。
バンタンゲームアカデミー:http://www.vantan-game.com/
イベント情報:http://www.vantan-game.com/event/index.php
■ HAL東京
HAL東京は、IT・デジタルコンテンツの専門学校です。4年制の「アニメ・イラスト学科」では、絵を描くスキルだけではなく、絵を動かすスキルや3DCG技術など、次世代のイラストレーターに求められる最先端のスキルを学ぶことができます。
HAL東京の特徴としては「完全就職保証制度」が挙げられます。これは卒業時に万一就職できない場合、就職が決定するまで学費免除で勉学を継続できる制度です。
また、業界からの強力なバックアップにより、実際にプロとして活躍しているイラストレーターと同じ環境が用意されているのもポイントです。HAL東京は、基礎画力はもちろん、最先端のデジタル技術を習得することで即戦力となれる人材育成を目指しています。広告・雑誌・ライトノベルなど幅広いジャンルで活躍したい人におすすめの専門学校です。
なお、HALといえばCGアニメを駆使したテレビCMも有名です。「量産機になるな。」というキャッチフレーズに、グッ来た人も多いのでは?!
HAL東京:http://www.hal.ac.jp/tokyo/
イベント・入学情報:https://www.hal.ac.jp/tokyo/event/list.html
■ 日本工学院専門学校
日本工学院専門学校は、東京の蒲田と八王子のほか、北海道にもキャンパスを持つ専門学校です。学校全体として、放送、芸能、アート、医療、科学、スポーツなどの幅広い学科を揃えているのが特徴です。また東京工科大学と同じ学校法人によって運営されているため、学園祭が共催されるなどのユニークな運営も行われています。
イラストレーションを学ぶなら東京の2校にある「グラフィックデザイン科」のイラストレーション専攻が最適でしょう。アクリル、水彩、油彩などさまざまな素材を扱い、イラストレーションの表現方法の幅を広げることができます。
自分に付いていけるかな? と不安に思った人も大丈夫。グラフィックデザイン科では学生に合わせて段階的に学ぶことができる独自システム「教育設計図」があるそうで、これを用いて「専門力」、「人間力」、自分のスキルを証明する「資格」を着実に身に付けさせてくれるとのこと。なんとも頼もしい専門学校ですね!
日本工学院専門学校:http://www.neec.ac.jp/
オープンキャンパス+体験入学:http://www.neec.ac.jp/taiken/
■ 東京コミュニケーションアート専門学校
「TCA」の略称で知られる東京コミュニケーションアート専門学校。所在地は東京の西葛西という自然環境に恵まれた立地です。
「コミュニケーションアート」の名前どおり、商業デザイン(エコ・コミュニティデザイン、クリエイティブデザイン、カーデザイン)全般に強い専門学校で、各種クリエイティブ業界との関係が深く、企業とコラボした企業プロジェクトなどもよく行っています。こうしたことから「就職に強い」という特徴もみられます。基礎をじっくり養うのはもちろんですが、「業界が求めるイラスト」を描くためのスキルも学べます。
「クリエイティブ業界は高度なスキルを身につけて始めて創造力豊かな人材=プロフェッショナルと評価される」がTCAのコンセプト。厳しい言葉ですが、確かにそうかもしれませんね。
TCAで高度なスキルを身につけ、イラスト業界で評価される人材になってください!
またコミュニケーションアート専門学校は仙台から大阪、福岡と各地に姉妹校が存在し、皆さんの地元に近い大都市で学ぶこともできます。
東京コミュニケーションアート専門学校:http://www.tca.ac.jp/
スペシャルイベント:http://www.tca.ac.jp/creative/event/sp.html
■ 専門学校デジタルアーツ東京
専門学校デジタルアーツ東京は、近年「アニメ・マンガの聖地」として脚光を浴びる池袋の専門学校です。
授業は、1クラス15~25名の少人数指導。「声をかけ」「目をかけ」「手をかける」をスローガンに、一人ひとりの個性に合わせて、きめこまかな指導をされています。
イラスト・マンガ学科では、デッサンや作画実習等の画力をレベルアップさせるためのカリキュラムに加え、現場が求める知識や技術を現役プロの講師による直接指導で学べます。
特にデジタル作画に力を入れていて、実習機材には一人1台の液晶タブレットが用意されており、オリジナル作品を提案できるプロを育てる環境が充実しています。
また、イラスト・マンガ学科の他、アニメやゲーム、アニメ声優、ノベルス・シナリオ、フィギュア原型の学科を設置する総合学園という特長を活かし、他学科との共同制作「学内コラボ」も盛ん!
学外イベントの「デザインフェスタ」への出展や現場の仕事が経験できる「在学中デビュー」等、創作意欲を引き出してくれます。
とにかく「絵を描くのが好き!」という人におすすめの学校です!
専門学校デジタルアーツ東京:https://www.dat.ac.jp/
■ 大阪総合デザイン専門学校
大阪総合デザイン専門学校は、大阪市北区にある専門学校です。
イラストレーションを学ぶなら、ビジュアルクリエーター学科のイラストレーション専攻がふさわしいでしょう。「イラストの仕事へとつながる表現方法」に力点を置いており、書籍雑誌イラスト、広告イラスト、キャラクターイラスト、絵本作家など、イラストレーターとして働ける「職業」に即した教育が特色です。
もちろんイラストレーターとしての基礎や、さまざまな表現手段についても幅広く学ぶことができます。
大阪総合デザイン専門学校のキャッチコピーは「夢、描き出す力は、誰にも負けない。」。今はまだプロとして十分な画力がなかったとしても、誰にも負けない強い思いを持って学びましょう!
大阪総合デザイン専門学校:http://www.oscd.jp/
オープンキャンパス:http://www.oscd.jp/opencampus/index.php
※本記事で使用しているのはすべてイメージ画像です。実際の校舎とは異なります。
学校選びは慎重に!
イラストに関する技術が学べる著名な専門学校を7つピックアップしましたが、それぞれ方針やカリキュラムが異なります。イラストレーターに必要な技術が学べるという点では共通していますが、アニメ・マンガに特化した学校もあれば、雑誌・広告向けの学校、フリーのイラストレーターに必要な技術を学べる学校など実に多彩です。
専門学校では体験授業や適職相談会なども随時行われています。「イメージと違った」「学びたいスキルがない」「校風と合わない」などといったミスマッチを防ぐためにも、積極的に参加していきましょう。
「行きたいけど、自分の家から通える学校がなかったなあ…」という人は、専門学校の情報を収集・比較検討できるサイトをフル活用して、ご自分に適した学校を探してみましょう。
ご自分に合った素敵な学校と出会えるといいですね!
「さんぽう進学ネット」
http://www.sanpou-s.net/
「みんなの専門学校」- イラストレーターになれる学校 –
http://minsen.jp/work/M108
(制作:ナイル株式会社)
(執筆:金子 昇平)