redjuice先生インタビュー!創作活動の秘話&ライブペイント

「まんさい 2014」で行われたイラストレーターredjuiceさんによるライブペインティングショーでの質疑応答の模様です。redjuiceさんが影響を受けた作家さんの話や、作画のコツなど、幅広く語っていただきました。

 

本格的にイラストを描き始めたのが、24歳くらいの時なんです

redjuice先生_001_ライブドローイング1

――イラストを描き始めたのは、小さいころから絵が好きだったからですか?

 

redjuice:はい。子供の頃から絵が好きで、落書きみたいな事はしていました。

ですが、学生時代に、漫画を描いていませんし、漫画サークルも参加していません。

本格的にイラストを描き始めたのが、24歳くらいの時なんです。

 

――イラストを描き始めたのは、小さいころから絵が好きだったからですか?

 

redjuice:一度転職する機会があって、その後、少し暇な時期がありました。その頃、丁度インターネットが流行りだしたんです。最近まだあるんですが、その当時、「お絵かき掲示板」というのが凄く流行っていたので、そこで作品を発表していました。

 

独学で勉強しました

redjuice先生_002_ライブドローイング2

――redjuice先生は、人物デッサンは、多く練習されたのですか?

 

redjuice:そうですね。僕はそういう専門的な勉強をしていないので、どちらかというとサボっているほうですね。一応、本で独学で勉強しました。有名なところで言うと、ルーミス先生の「やさしい人物画」や、あとジャック・ハム先生のデッサン本を買って軽く練習してみたりはしています。

 

――redjuice先生が影響を受けたイラストレーターさんや、漫画家さんは、いらっしゃいますか?

 

redjuice:それは勿論たくさんいます。子供の頃、小学生位の時は、「ドラゴンボール」の模写などをしていました。鳥山明先生の作品からの直接的な影響というのは、無いかもしれませんが、少しあると思います。あとは、「The Five Star Stories」の永野護先生です。あのメカチックな、フェチズムのあるメカとか、手足の細いキャラクターとか。
そのディテールというか、あのアウトラインには影響を受けました。塗りに関して言うと、村田蓮爾(むらた れんじ)先生や、白亜右月(はくあ うげつ)先生、韓国の金 亨泰(キム・ヒョンテ)先生に影響を受けていると思います。

 

大事にしているのは直感です

redjuice先生_003_ライブドローイング3

――色についてお聞きしたいんですけども、色を選ぶ時はどういう事に気をつけていらっしゃいますか?

 

redjuice:あまり美術系の勉強をしていないっていないということもあり、本で仕入れた知識っていうのがあるんですけれども、やはり大事にしているのは直感です。今回の絵で言うと、影色に少し青をさしたりしています。少し彩りを持たせる為に、嘘をつくという、そういう気遣いは、やっています。

 

――え?嘘を?

 

redjuice:嘘ですね。現実には、このように影に青が入るって事は無くて、これは人間の視覚の「暗いところは彩度が落ちる」という見え方をするんです。それをオーバーにして、さらに青を入れるという、工夫というのかな?

 

――視覚騙しではないですけども、人間の・・・

 

redjuice:そうですね、騙しですね。

 

――嘘をつきながら、色塗りも気を遣われて・・・

 

redjuice:そうですね。肌の塗りもそうなんですけど、素直に塗っていくと、どうしても、こってりというか、コテコテな感じになってしまうので。それをいかにイラストチックにするかっていうところで、どんどん嘘を交えていくという・・・

 

こだわっているパーツで言うと、やはり顔の目です

redjuice先生_004_ライブドローイング4

――描き方として、気をつけている点などありますか?人物画であれば顔の部分とかなのでしょうか?

 

redjuice:そうですね。ラフの段階で色々、気をつける事がありました。初めは、キャラクターだけ描こうと思っていたのですが、ちょっとバランスが悪かったので、猫を追加しています。構図的に、猫を入れる事によって、背景、猫、女の子の三角関係でバランスがとれたのではないかと思っています。

 

――一番こだわっているポイントってどこですか?

 

redjuice:そうですね。こだわっているパーツで言うと、やはり顔の目です。今回は全体的にはラフな作りなんのですが、顔だけは、いつも通りの描き方をしています。

 


今回の質疑応答の続きや、ライブペインティングの様子、チュートリアルなどは下記の動画に収録されています。

ぜひチェックしてみてください。

 

redjuice Live Painting in MANSAI [SUB] Summary session (1/2)

 

redjuice Live Painting in MANSAI [SUB] Tutorial(Tips for illustration) (1/3)

 

redjuice Live Painting in MANSAI Digest

 

redjuice

高知県出身のイラストレーター・デザイナー。

supercell、livetuneとのコラボレーションで話題となって以降、漫画・イラスト雑誌への寄稿、アニメ・ゲームのキャラクターデザイン、キャラクターフィギュアの原案などで活動中。代表作は、アニメ「ギルティクラウン」キャラクター原案、小説「BEATLESS」イラストなど。

 

redjuicegraphics

http://redjuicegraphics.com/

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