マンガ賞の受賞者が本音を語る!「デジタルマンガ キャンパス・マッチ」受賞者インタビュー
未来のマンガを担う才能を発掘することを目的とした「デジタルマンガ キャンパス・マッチ」 セルシス賞を受賞した田中虹帆さんをインタビューしました!
「デジタルマンガ キャンパス・マッチ」(http://www.digital-manga.jp/index.html)は、未来のマンガを担う才能を発掘することを目的に、マンガ家、出版社、マンガ関連企業、そしてマンガの学校が協力して、学生とプロのビジネスをマッチングするプログラムです。
▲授賞式の様子
第二回目の開催となった「デジタルマンガ キャンパス・マッチ2015」では、国内の教育機関120校、海外からはフランス、中国の2校から、合計2,064作品の応募がありました。
この中からデジタルマンガ大賞1名、ちばてつや賞1名、優勝賞2名、奨励賞10名、協賛社賞9名、編集部推薦作品が選出されました。
今回はセルシス賞を受賞した、京都嵯峨芸術大学短期大学部の田中虹帆さんに、受賞の声をお伺いしました!
Q:セルシス賞受賞のご感想をお聞かせください。
漫画での受賞は初めてなので、とても嬉しいです。これからもますます頑張っていこうという気持ちが沸きました。
Q:受賞作品の「待ち合わせは公園で」は、どんな事を思って制作した作品でしょうか。
猫をモチーフにした作品が描きたいと思って制作しました。作中に登場する幽霊の少女も、気まぐれで掴み所がない猫のような性格を意識して描きました。大好きな猫を沢山描くことができて楽しかったです。
▲受賞作「待ち合わせは公園で」
Q:どんなところを意識して、作品づくりのイメージを膨らませていますか?
大好きなファンタジーからイメージを膨らませることが多かったですが、最近は「自分の好きなもの」だけではなく、「なにを自分が表現したいか」「どんな事を読み手に届けたいか」をもっと意識して、作品づくりに努めたいと考えています。
Q:普段どのような道具で制作されていますか?
マンガの作画は「ComicStudio」で行っています。デジタルのソフトを最初に手にしたきっかけは、周りの絵の上手な子がデジタルで制作していたのを見て、こんな風に描けたら、と思ったことでした。最初は無料のソフトを使っていましたが、マンガが描けたらと思い、マンガ制作ソフト「ComicStudio」を使い始めました。
「ComicStudio」では、白黒マンガのみで、カラーイラストには適していないため、イラスト制作で「CLIP STUDIO PAINT PRO」を使っています。お金をためて、「EX」を購入しようと思っていたので、この度の受賞で副賞として頂けて嬉しいです。
デジタルでは、集中線などの「効果」を効率的に使う事ができ、制作時間の短縮になるため、とても重宝しています。たくさんのト-ンやペン先なども魅力だと感じています。まだまだ勉強不足ですが、これからもデジタルでの制作を続けていこうと思っています。
Q:これからの抱負をお聞かせください
プロの漫画家になりたいです。まずはデビューを目指して頑張ります。
森下真先生や、ヤマザキコレ先生に憧れているのですが、活躍されているファンタジー作家さん達は、皆さん画力が高く、空想の世界でありながらも、それを超えた説得力があります。私も説得力を持った作品が作れるよう、目指していきたいです。
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田中さん、ありがとうございました!
田中さんの作品をはじめとした、受賞作品はこちらでお読みいただけます。
「デジタルマンガ キャンパス・マッチ」は、2016年も開催を予定しております。是非、応募してみてくださいね。
「デジタルマンガ キャンパス・マッチ」の詳細はこちらをご覧ください。
http://www.digital-manga.jp/index.html